37年の歴史を持つICCコンサルタンツは、なぜ「SEKAIA」になったのか。
1989年の創業以来、37年にわたり皆様の「人生の転機」に寄り添ってきた私たち、ICCコンサルタンツは、2025年、その名を「SEKAIA株式会社」へと変更いたしました。
なぜ、長年親しまれてきた名前を変えるという大きな決断に至ったのか。
					新しい社名『SEKAIA』に込められた想い、そして私たちが新たに掲げたビジョン「世界を楽しむ」とは、一体何を意味するのか。
この記事では、代表の曽根、副社長の万出、取締役の須山が、社名変更の舞台裏から、これまで培ってきた信頼が導く新たな事業展開、そしてSEKAIAが描く未来まで、率直な言葉で語り合います。
私たちの「これまで」と「これから」が詰まったストーリーを、ぜひご一読ください。
SEKAIAは人が良い会社。加えて社会へ貢献している実感を感じられる場所
				インタビュアー(以下、I):本日はお忙しい中、ありがとうございます。まず率直にお聞きしますが、社名変更のきっかけは何だったのでしょうか?
曽根代表(以下、曽根):実は、明確な「きっかけ」があったわけではないんです。むしろ、長い間感じていた違和感というか...「ICCコンサルタンツ」という名前が、僕らが本当にやりたいことを表現しきれていないな、と。
万出副社長(以下、万出):私も同感でした。お客様とお話ししていると、「留学の相談をする会社」という認識が強くて。でも実際は、人生を変える体験をプロデュースしているじゃないですか。
須山取締役(以下、須山):その通りです。最近特に実感するのは、修了生の方々の活躍ぶりを見ていると、私たちが提供したのは単なる「留学サービス」ではないということなのです。田口一成さんがボーダレス・ジャパンを立ち上げ、岡田祥吾さんがプログリットを起業されたことからも分かるように、国際機関でWHOの活動に携わる方や、大学院で遺伝子研究に取り組む方、建築士や映画監督になった方々など、いろいろな分野で活躍される修了生たちが共通して「あのときの海外体験が今の自分の原点になっている」とおっしゃっています。これは本当に私たちの誇りです。
I:なるほど。では、「SEKAIA」という名前はどのように生まれたのですか?
曽根:これが面白いんですが、実は最初から「SEKAIA」ではなかったんです(笑)。いろいろな候補があって...
万出:そうでした!確か最初は「WORLD」とか「Beyond」などを使った案とかもありましたよね?
曽根:あったね。でも、どれもしっくりこなくて。そんな時に、ふと「世界」という日本語の響きの美しさに気づいたんです。僕らのお客様は日本だけでなく海外にもいるし、「世界を楽しむ」というビジョンもある。だったら、その「世界(SEKAI)」を活かせないかって。
須山:そこで出てきたのが、ラテン語の接尾辞「-ia」でしたね。「〜の地、場所」という意味で、まさに私たちが目指している「世界を楽しむ体験が生まれる場」にぴったりだと。
				SEKAIA代表取締役社長 曽根 靖雄
I:「世界を楽しむ」というビジョンとの関連性も強いですね。このビジョンはいつ頃から?
万出:実はこのビジョンを正式に発表したのは2024年末の社員総会でした。でも考えてみると、創業当初から私たちが大切にしてきた想いそのものだったんですよね。
曽根:そうなんです。その社員総会では、ただビジョンを発表するだけじゃなくて、IBPの修了生でレゴシリアスプレイのファシリテーターをしている方に来ていただいて、みんなで「世界を楽しむって何だろう?」を体感するワークショップをやったんです。
須山:あれは本当に面白かったですね。レゴブロックを使って、それぞれが思い描く「世界を楽しむ」を作品として表現して...みんな真剣に取り組んでいました。
万出:社員一人ひとりの「世界を楽しむ」への解釈が違っていて、でもどこか共通している部分もあって。改めて、このビジョンが私たちの心に響くものだったんだなと実感しました。
I: それは素晴らしい取り組みですね。「世界を楽しむ」って、具体的にはどういうことだと皆さんは考えているんですか?
曽根:「世界を楽しむ」って、単に海外に行って楽しい時間を過ごすことじゃない。不自由さや困難も含めて、それすら前向きに受け止めながら、自分らしさを磨いていく。そんな体験こそが、人生に新たな希望と実感を生み出すんだと思うんです。
須山:SEKAIAという名前は、まさにその「世界を楽しむ」体験が生まれる場所を表している。ビジョンと社名が完全に一致したんです。
				
				I:語学に長けた皆さんらしい発想ですね。社内の反応はいかがでしたか?
万出:最初は戸惑いもありました。創業以来「ICC」でやってきた歴史がありますから。でも、曽根さんが社員向けミーティングで想いを話したら...
曽根:みんなの目が変わりましたね。「あ、これは単なる名前の変更じゃないんだ」って理解してもらえたと思います。レゴのワークショップで「世界を楽しむ」を体感してもらったのも大きかったと思います。
須山:特に若いスタッフからは「新しいチャレンジができそうでワクワクします」という声もありました。ワークショップの写真を見返すと、みんな本当に楽しそうに取り組んでいて、それが印象的でした。
万出:実は、海外拠点や外国人スタッフからの反応も予想以上に良くて。「SEKAIA」という名前を聞いた時に、「覚えやすいし、世界的にも通じる響きですね」って言ってもらえたんです。
須山:みんなも「世界を楽しむ」という意味と一緒に解釈してくれて、「それこそまさに私たちの仕事の本質ですね」と共感してもらえました。日本語由来でありながら、グローバルに通用する名前になったと思います。
I:37年の歴史を手放すことへの不安はなかったのですか?
曽根:もちろんありました。でも、よく考えてみると、僕らが大切にしてきたもの——お客様一人ひとりと向き合う姿勢、人生を変える体験をお届けするという使命——これらは名前が変わっても変わらない。むしろ、「SEKAIA」という新しい器によって、より鮮明に表現できるんじゃないかと。
万出:そうですね。実際、お客様にお伝えした際の反応も良くて。「新しいスタートですね、応援しています」というお声をたくさんいただきました。
				SEKAIA副社長 万出 恵
I:「世界を楽しむ」というビジョンは、今後の事業展開にどう影響しますか?
須山:これまで以上に、お客様の体験の質にこだわっていきたいと思います。単に留学先を紹介するのではなく、その人にとって本当に「世界を楽しむ」体験になるかどうかを重視した提案をしていく。
万出:それに、「楽しむ」には困難を乗り越える強さも含まれていると思うんです。私たちのサポートも、お客様が壁にぶつかった時に一緒に乗り越える、そんなパートナーでありたいですね。
曽根:実は事業面でも、このビジョンが新しい方向性を示してくれているんです。これまで私たちは日本から海外へのアウトバウンド事業が中心でしたが、すでにインバウンド事業にも力を入れて新しい事が始まっています。
万出:海外から日本を訪れる方々にも「世界を楽しむ」体験を提供したいと思っているんです。従来のインターンシップだけでなく、インバウンド向けの教育事業も展開が始まりました。具体的には、Study Tourなどの新しいプログラムやPBL(Project Based Learning)など。これまでアウトバウンドで培ってきた海外の大学や企業との信頼関係が、今度は逆方向の事業でも活かされていると実感しているんです。長年積み重ねてきた様々な信頼が、次の事業へと導いてくれているような気がします。
須山:アウトバウンドも、広がりを見せています。留学から派生し、移住サポート事業も展開しているんです。こういった新しい挑戦すべては「世界を楽しむ」に紐付いていると考えています。
				SEKAIA取締役 須山 明恵
I:今後、SEKAIAとしてどんな未来を描いていますか?
万出:私たちが目指しているのは、世界中のあらゆる場所で「世界を楽しむ」人たちが繋がり合える、そんな未来です。修了生の皆さんが様々な分野で活躍されているように、SEKAIAを通じて出会った人たちが、いつか世界の課題解決や新しい価値創造で協働できる。そんなグローバルなコミュニティの核となることが私たちの夢なんです。
曽根:そうですね。僕自身が六甲山のふもとの田舎町から世界に飛び出して人生が変わったように、これからも一人でも多くの方の「人生の転機」に立ち会いたい。SEKAIAは、そのための場所でありたいんです。
I:最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。
曽根: SEKAIAという新しい名前になりますが、皆様に寄り添う気持ちは変わりません。むしろ、より強くなったと言えるかもしれません。これからも“世界を楽しむ”皆さまを、全力でサポートします。
万出・須山:よろしくお願いします!
                        
    
    