「今の会社を辞めて、留学に行く意味はあるのか」 「これまで積み上げてきたキャリアを中断しても、帰国後に不利にならないか」 社会人がIBPビジネス留学を検討するとき、このような不安を持つのは自然なことです。 結論から言うと、「IBPビジネス留学は、これまでのキャリアを無理に捨てるのではなく、既存の経験に海外大学での学びと現地企業での実務経験を加え、キャリアの選択肢を広げる方法」です。 実際に、医師、IT企業の営業職、証券会社のファイナンシャルアドバイザーなど、異なる職種を経験した社会人がIBPビジネス留学に参加しています。留学後は、OPT(Optional Practical Training)を経て、アメリカでの就職や異業種へのキャリアチェンジにつながった事例もあります。 この記事では、社会人がIBPビジネス留学で得られる経験と、修了生の具体的な成功事例を紹介します。
この記事を書いた人

磯部 利江子(いそべ りえこ)
プログラムマネジメントリーダー/オーストラリア政府認定カウンセラー
米国留学経験あり。20年以上に渡る留学サポート実績を持つ。アメリカ以外の国、幅広い年齢の顧客サポートを通じ、現在はグローバルビジネスパーソンに向けた人材育成カリキュラムをコントロール。送り出した後も学生と参加者と繋がり、留学をより良いものにするためにサポートしています。
社会人のキャリアチェンジやキャリアアップにも貢献するIBPビジネス留学とは?
IBPビジネス留学とは、「海外の大学でビジネスを学び、現地企業でインターンシップを経験する留学プログラム」です。 一般的な学部留学や語学留学との大きな違いは、英語力の向上だけを目的にするのではなく、以下の経験を組み合わせられる点です。
| IBPビジネス留学で得られる経験 | 内容 |
|---|---|
| 海外大学での学習 | Global Businessなど、実務に関連するビジネス科目をはじめとする大学の授業を履修 |
| ビジネストレーニング | 出発前から渡航中までビジネスマナー、自己分析、応募書類作成などを準備。現地企業でのインターンシップ獲得に向けてのトレーニング |
| 現地企業でのインターンシップ | 現地企業や日系企業の海外拠点で実務経験を積む |
| ビジネスパーソンとの交流 | 現地で活躍するビジネスパーソンや企業担当者とネットワークを構築 |
| キャリアサポート | 留学前から帰国後まで、就職・転職について相談できる |
社会人にとって重要なのは、留学経験を「楽しかった海外経験」で終わらせず、これまでの職務経験と結びつけてキャリアの実績として整理することです。 たとえば、営業経験がある方であれば、海外での法人営業やマーケティングに挑戦できます。医療業界の経験がある方であれば、ヘルスケア、医療IT、医療サービスなどの分野に視野を広げることも可能です。
IBPビジネス留学で社会人が得られる4つの経験

IBPビジネス留学では、社会人が主に次の4つの経験を得られます。
海外大学でビジネスを学ぶ経験
社会人がキャリアチェンジを考える際、未経験分野に関する知識を体系的に学ぶことが課題になります。 IBPビジネス留学では、さまざまなビジネス関連科目を学ぶことが可能です。授業では、プレゼンテーション、ディスカッション、チームプロジェクトなどを通じて、知識だけでなく英語で考え、説明し、合意形成する力を磨きます。
現地企業で実務経験を積む経験
IBPビジネス留学のインターンシップでは、現地企業や海外拠点で実際の業務に取り組みます。
| 実務経験の例 | 身につく可能性があるスキル |
|---|---|
| 営業・セールス | 顧客対応、提案、商談、営業プロセス |
| マーケティング | 市場調査、SNS運用、コンテンツ制作、分析 |
| 事業開発 | 新規サービスの調査、競合分析、企画 |
| 人事・採用 | 採用広報、候補者対応、組織開発 |
| IT・ヘルスケア関連 | プロダクト理解、ユーザー調査、業務改善 |
社会人にとって、インターンシップは「未経験の仕事が自分に合うか」を確認する機会でもあります。 実際に業務を経験すると、求人票や想像だけでは分からなかった職場環境、必要なスキル、仕事の進め方を把握できます。その結果、キャリアチェンジ後のミスマッチを抑えやすくなります。
多国籍な環境で働く経験
海外の職場では、価値観、仕事の進め方、コミュニケーションスタイルが異なることがあります。そのため、単に英語を話すだけではなく、以下のような能力が求められます。
- 自分の意見を簡潔に伝える力
- 役割や期限を確認する力
- 相手の前提を理解して質問する力
- 異なる考え方を持つ人と協働する力
- 問題が起きたときに早めに相談する力
これらは、外資系企業、海外拠点、グローバル部門、スタートアップなどで活かしやすいスキルです。
これまでのキャリアを見直す経験
社会人が留学する理由として、「今の仕事に満足していない、迷いがある」という気持ちだけではなく、これまでの経験を別の環境で捉え直したいという目的があります。 日本では当たり前だと思っていたスキルが、海外の企業では評価されることもあります。一方で、これまでの職種とは異なる仕事に挑戦することで、新たな適性に気づく場合もあるのです。
IBPビジネス留学修了生の3人に1人は社会人経験者
IBPビジネス留学の修了生アンケートでは、留学当時の状況が社会人だった回答者は31.3%でした。 「IBPビジネス留学 修了生アンケート調査報告2025」によると、調査概要は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査対象 | 2025年7月までに帰国したIBPビジネス留学修了生 |
| 調査期間 | 2025年7月1日〜7月31日 |
| 有効回答数 | 195件 |
| 社会人の割合 | 31.3% |
| 大学生の割合 | 56.9% |
| 大学卒業直後・既卒 | 6.7% |
同資料では、社会人や大学院生について、キャリアチェンジや専門性向上を目指す多様な背景の参加者がいると説明されています。 つまり、IBPビジネス留学は大学生だけを対象としたプログラムではありません。職務経験を持つ社会人が、これまでのキャリアを土台にして次の可能性を探す選択肢にもなっています。
出典:『SEKAIA株式会社|IBPビジネス留学 修了生アンケート調査報告2025』
3人の成功事例から探るIBPビジネス留学のキャリアへのメリット
IBPビジネス留学後のキャリアは、必ずしも一つの形に決まっていません。 同じ社会人留学でも、海外就職、異業種への転職など、目指す方向は異なります。ここでは、近年の修了生の事例を紹介します。
医師から医療IT企業でのアメリカ勤務へキャリアを広げたAさん
Aさんは、日本で医師として数年間のキャリアを積んでいました。実家が病院を経営している環境にありながら、医療の世界だけでなく、他の分野も見てみたいという思いから留学を検討しました。 IBPビジネス留学では、サンフランシスコ州立大学コースで学び、その後医療アプリを開発する日系企業ニューヨーク支社でインターンシップを経験しました。医師としての医療知識と、海外大学で学んだビジネス知識、さらに医療IT企業での実務経験を組み合わせた結果、Aさんはそのままニューヨーク支社に採用され、アメリカ勤務を続けています。 Aさんの事例から分かるのは、キャリアチェンジとは、過去の経験をすべて否定して別の道に進むことだけではないという点です。医師としての専門性を活かしながら、医療ITとビジネスの領域へキャリアを広げた事例といえます。
半導体関連企業での経験を、グローバルビジネスとIT分野へ広げたBさんの事例
Bさんは、日本の半導体関連企業で社会人経験を積んだ後、IBPビジネス留学への参加を予定していました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、当初の留学計画は見送ることになりました。その後、渡航が可能になったタイミングで改めてIBPビジネス留学に挑戦。シアトルのワシントン大学コースでグローバルビジネスを学び、授業で得た知識を現地インターンシップで実践しました。 インターンシップでは、教育・ビジネス支援関連企業およびテクノロジー関連企業において、プロジェクトマネージャーやセールスの業務を経験。現在は、シアトルのIT企業でエンジニアとして勤務しています。 Bさんの事例は、留学時期が延期された後も目的を見失わず、社会人経験、グローバルビジネスの学習、プロジェクトマネジメント・営業の実務経験を、現在のITエンジニアとしてのキャリアにつなげた例です。
グローバルIT企業での営業経験から通信会社での海外就業へ進んだCさん
Cさんは、日本の外資IT企業にて約5年間勤務していました。外勤営業に配属され、仕事に苦労していた時期に、以前から持っていた「20代のうちに海外に行きたい」という思いを改めて考えるようになりました。 そこで、単に転職するのではなく、海外大学でビジネスを学び、現地企業で働く経験を得るためにIBPビジネス留学を検討しました。 Cさんは、サンフランシスコ州立大学でInternational Businessを履修。留学後は複数の企業からオファーを受け、現在は大手通信会社にてOPTを利用して就業しています。 Cさんのケースでは、営業職としての経験を持ちながら、海外で働くための学習と留学中の積極的なネットワーク構築への取り組みが大きく功を奏した事例と言えます。 キャリアチェンジを考える際、これまでの職種を完全に切り離す必要はありません。営業経験で培った顧客対応力、提案力、目標管理能力は、海外企業や日系企業の海外拠点でも活かせる可能性が十分にあるのです。

修了生アンケートから見るIBPビジネス留学のキャリアへの効果
修了生アンケートでは、95.4%がIBPビジネス留学の経験は現在のキャリアに活きていると回答しています。そのうち、72.8%が「非常に効果があった」と回答しました。 また、就職活動への効果については、以下の結果が示されています。
| キャリアに関する項目 | 回答結果 |
|---|---|
| 留学経験が現在のキャリアに活きている | 95.4% |
| そのうち「非常に効果あり」 | 72.8% |
| 就職活動に効果を実感 | 93.4% |
| 就職活動に「非常に役立った」 | 74.4% |
| 難関企業内定獲得率 | 79.5% |
修了後の進路としては、外資系企業、コンサルティング会社、起業、フリーランスなど、複数の働き方が紹介されています。 ただし、これらは修了生全体の調査結果であり、参加者全員が海外就職や希望する転職を実現することを保証するものではありません。 キャリアチェンジの実現可能性は、以下の要素によって変わります。
- これまでの職務経験
- 英語力
- 希望する業界・職種
- インターンシップでの成果
- 応募時期
- ビザや就労資格
- 現地企業との相性
- 自分の経験を言語化する力
出典:『SEKAIA株式会社|IBPビジネス留学 修了生アンケート調査報告2025』
社会人が会社を辞めてIBPビジネス留学へ行く前に検討したいこと
会社を辞めるかどうかは、留学の目的、資金、帰国後の選択肢を整理したうえで判断することが重要です。
退職前にキャリアの目的を言語化できますか?
まず、「なぜ留学したいのか」を具体的にします。 たとえば、次のような目的です。
- 海外で働く経験を得たい
- 日本での職種からキャリアチェンジしたい
- 外資系企業への転職を目指したい
- 現在の専門性を海外ビジネスと組み合わせたい
- 起業や新規事業に必要な視点を得たい
- 今の仕事を続けるかどうかを見直したい
「海外に行きたい」という気持ちは出発点になりますが、留学中の行動に落とし込むには、より具体的な目的が必要です。
これまでの経験をどのように活かせますか?
キャリアチェンジを希望する場合でも、過去の経験をすべてリセットする必要はありません。
| これまでの経験 | 活かせる可能性がある領域 |
|---|---|
| 医師・医療従事者 | 医療IT、ヘルスケア、医療サービス、事業開発 |
| 法人営業 | セールス、カスタマーサクセス、事業開発 |
| Financial Advisor | 金融、コンサルティング、顧客課題の分析 |
| マーケティング | グローバルマーケティング、広報、ブランド戦略 |
| 人事・採用 | 人材開発、採用、組織開発 |
Aさん、Bさん、Cさんも、過去のキャリアを完全に捨てたわけではありません。それぞれの専門性や職務経験を、海外大学でのビジネス学習やインターンシップと組み合わせています。
IBPビジネス留学でキャリアチェンジを成功させるために準備すること
成功事例に近づくためには、渡航前から留学後のキャリアを逆算して準備します。
留学前に職務経験を棚卸しできますか?
まず、これまでの業務を次の観点で整理します。
- 担当した顧客や業界
- 担当業務と役割
- 数値で示せる成果
- チームでの貢献
- 問題解決の経験
- 身につけた専門知識
- 海外で活かせそうなスキル
たとえば営業職であれば、「営業をしていた」と書くのではなく、「どの顧客に、どのような提案を行い、どのような成果を出したか」まで言語化します。
留学中にどのようなインターンを経験することができますか?
インターン先は、知名度だけで選ぶのではなく、キャリアの目的との接続を確認することが大切です。
| 目的 | インターン先を選ぶ際の視点 |
|---|---|
| 海外就職 | 現地企業や海外拠点での業務経験を積めるか |
| キャリアチェンジ | 未経験分野の業務に関われるか |
| 専門性の活用 | 医療、金融、営業などの経験を活かせるか |
| IT分野への転向 | SaaS、ITコンサル、デジタルサービスに関われるか |
| 起業・新規事業 | スタートアップや事業開発の現場を経験できるか |
インターンシップでは、与えられた業務をこなすだけでなく、成果を記録することも重要です。
- どの課題に取り組んだか
- どのような提案をしたか
- チーム内でどの役割を担ったか
- 何を改善したか
- 数値や反応にどのような変化があったか
これらは、帰国後の面接で留学経験を具体的に説明する材料になります。

IBPビジネス留学で社会人が受けられるキャリアサポートは?
IBPビジネス留学では、出発前から帰国後まで、複数の段階でサポートを受けられます。 出発前の目標整理、自己分析に始まり、帰国後のキャリアに向けての就職・転職相談を渡航中、そして渡航後、プログラム終了後も半永久的に利用可能です。 また、IBPには6,000名以上の修了生コミュニティがあります。海外就職、外資系企業、起業、転職など、さまざまなキャリアを歩む修了生とのつながりは、留学中だけでなく、その後のキャリアを考える際にも役立つ可能性があります。
IBPビジネス留学は社会人のキャリアを捨てる選択ではない
IBPビジネス留学は、「キャリアを捨てる選択ではなく、これまでの経験を別の環境で再構成する選択」です。 Aさんは医師としての専門性を医療ITに広げ、Cさんは営業経験を持って海外就業に進んでいます。もちろん、これらは個別の成功事例であり、同じ結果を保証するものではありません。 しかし、社会人として積み上げてきた経験は、海外大学での学習や現地企業でのインターンシップと組み合わせることで、異なる業界・職種に接続できる可能性があります。 重要なのは、退職や休職を先に決めることではありません。まずは、以下を整理することです。
- どのようなキャリアに移行したいのか
- 現在の経験を何に活かせるのか
- 海外大学で何を学びたいのか
- どのようなインターンに挑戦したいのか
- 海外就職と帰国後の転職のどちらを重視するのか
- 留学に必要な期間・費用を準備できるのか
まずは情報収集からでも大丈夫!無料相談であなたに合う留学を一緒に考えませんか?
無料相談では、現在のキャリアと希望する将来像をもとに、IBPビジネス留学が適した選択肢かどうかを整理できます。 相談時には、次のような内容を確認できます。
- 社会人のキャリアチェンジに合うコース
- これまでの職務経験を活かせる分野
- 希望する大学・地域・インターンシップ
- 英語力や応募条件
- 出発時期と準備スケジュール
- 留学費用と資金計画
- OPTや海外就職に関する確認事項
- 帰国後の転職を含めたキャリア設計
「今の会社を辞めるべきかどうか」を、最初から決めておく必要はありません。 まずは、現在の仕事を続けた場合、留学した場合、帰国後に転職した場合など、複数の選択肢を比較してください。そのうえで、自分の目的や生活状況に合うかを判断することが大切です。 IBPビジネス留学に関心があるものの、退職やキャリアチェンジに迷っている方は、無料相談で現在の経験と希望をお聞かせください。 留学を前提にするのではなく、海外大学での学び、現地企業での実務経験、帰国後のキャリアを含めて、実現可能な選択肢を一緒に整理します。
参考・出典 – 『IBPビジネス留学 修了生アンケート調査報告2025』
SEKAIA株式会社(SEKAIA Inc.)について
1989年創業、35年以上の実績を持つ留学・海外研修の企画運営企業です。2025年11月1日に「株式会社ICCコンサルタンツ」より社名を変更いたしました。
【主要プログラム】
- 大学・大学院進学: オーストラリア大学出願センター運営、マレーシア大学進学など。
- 高校留学: オーストラリア・ニュージーランド・カナダへの正規高校留学。
- IBPビジネス留学: ワシントン大学、サンフランシスコ州立大学、シドニー大学、グリフィス大学、ウエストミンスター大学などと提携した、1年間のビジネス留学プログラム。
- AIP(エアライン留学): 航空業界を目指すための専門留学プログラム。
- 海外から日本への留学: 日本でのキャリア構築の為、海外学生・社会人向けに「Internship in Japan」を運営。
【認定・加盟】 JAOS(海外留学協議会)正会員 / 東京都知事登録旅行業第2-8694号