コース:ウエストミンスター大学
キャリア:大学生
留学期間:2025年9月〜11か月 インターン先:The Japan Society
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
元々ヨーロッパへの留学を希望していて、複数の機関を検討していました。その中で、インターンシップが既に組み込まれた本プログラムの成長機会としての魅力に惹かれました。
留学先を選択した理由を教えてください。
ヨーロッパの歴史的、芸術的な文化に幼少期から強い憧れを抱いていたことが最大の理由です。ロンドンにある大学ならではの美術館を巡る授業、マーケットや古着文化といったカルチャー、そして移民都市であるロンドンの多文化共生の雰囲気など、日本では絶対にできない体験を期待しました。
留学の目標は何でしたか?
様々なバックグラウンドを持つ人とたくさん出会うことが最大の目標でした。長期の海外経験は初めてだったので、未知の価値観や視点を学び、自分自身の糧にしたいと考えていました。
留学前はどんな準備をしましたか?
英語力、特にスピーキングとリスニングに注力しました。ブリティッシュイングリッシュに慣れるためにNetflixでシャドーイングをしていたほか、日本に興味のある外国人との友情を育むため、アニメもよく視聴しました。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
事前の想像以上に移民が多く、多文化な雰囲気に満ちていました。歴史的で華やかな建築に加えて、空の広さ、鮮やかな緑、そして多くの公園が特に魅力的でした。
学部授業では何を履修しましたか?理由も教えてください。
Art and Society
元々絵画を見ることが好きで、この授業で美術館を巡りながら詳しく絵について学べることに、ロンドンというロケーションの恩恵を感じました。
Fashion Trends and Consumer Culture
これまで経験のない分野を学ぼうと思い、かつ本大学はファッション業界の著名な卒業生を輩出しているため、挑戦枠として履修しました。
London Lives: Migrant London
生まれが日本の移民の多い地区であったという個人的背景もあり、移民問題に関心がありました。ロンドンの事例を通じて、日本が学ぶべき点を深く理解したいと考えました。
授業の内容、クラスの人数、国籍などわかる範囲で教えてください。
Art and Society
約30人。ほとんどがアメリカ人でしたが、中国、フランス、ドイツ出身の学生もいました。ほぼ毎回美術館を訪問し、講師の解説を聞いた後、グループワークを実施するという流れでした。中間でグループプレゼン、最終課題で個人エッセイを作成。絵画の技法だけでなく、社会的背景など専門的に学べました。
Fashion Trends and Consumer Culture
20~30人。こちらもアメリカ人が多数派でしたが、韓国、中国、スペイン出身の学生も少数いました。座学ではSS26のトレンド分析やデニムの歴史を学び、中間発表ではグループでSS/AW27のトレンド予測を実施。スタイリング、写真撮影、プレゼンテーションまでを手がけました。最終個人エッセイでは、友人のスタイリングを行い、その考察を論じました。
London Lives: Migrant London
約50人。中華系と中東系の学生、ロンドン出身者、自身が移民背景を持つ学生が多数を占めており、留学生と現地生がほぼ半々の構成でした。毎回異なる講師が登壇し、ロンドンの各移民コミュニティの歴史的背景を体系的に学びました。課題は最終個人エッセイのみでした。

特に興味を持って取り組んだ授業とその感想を教えてください。
London Lives: Migrant London
日本の移民の多い地域で生まれ育ったため、以前から関心の高い領域でした。ロンドンは極めて多国籍の社会であり、その背景や課題、街の成り立ちを、講師が毎回変わることで多角的に学べました。日本で実際に感じていたことはもちろん、考えたこともなかった問題も取り上げられ、日本で議論の余地のある移民問題についてより深い知識と思慮を獲得できました。
IBPグローバルビジネスプラクティスはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。
イギリスと日本のビジネスの違いを細かく知ることができ、インターンシップ開始前に大きな不安を軽減することができました。特に履歴書ではなくCVやカバーレターを作成する必要があることなど、初歩的なレベルから法的観点まで、実践的に学べました。
留学中に参加した課外活動はありますか?
ソサイエティや学校のイベント
スポーツ、美術、アクセサリー制作など、多彩なソサイエティやイベントに参加して交流を深めました。
ボランティア
食事支援とチャリティーショップでの活動を行いました。
アルバイト
MixBで見つけたバレエスクールの発表会前準備を3ヶ月ほど行いました。
その他
同性の友達を作れるアプリを通して6、7人の多国籍の友人を作りました。
海外旅行は10カ国20都市、国内旅行は11都市を訪問しました。
課外活動から得たものは何ですか?
英語を話す機会が大幅に増えました。授業だけではどうしても聞き取りに集中してしまいますが、課外活動では必然的に話さざるを得ない環境に身を置くことの重要性を認識しました。また多くの人との出会いを通じて、初めて会うタイプの人間との関係構築、実際に移民・難民、社会的孤立の経験がある人との対話、未知の価値観や宗教観に触れることができました。

あなたのインターンシップについて教えてください。
The Japan Societyというロンドンを拠点とする英国最古の日英友好団体でインターンをさせていただきました。業務内容は多岐にわたり、ウェブサイトのイベントページやニュースページの作成・更新・日本語訳、講演会の広報、YouTube向け動画の編集、本の梱包・発送作業、配送料金一覧や図書館所蔵状況リストなど業務資料の作成、イベント当日の受付対応などを担当しました。
インターンシップ先はどのように見つけましたか?
SEKAIAロンドンオフィスの方に相談したところ、IBPの先輩方がインターンを経験された企業・団体の中から、自分の希望に合う上記の団体を紹介していただきました。その後、応募し、採用されました。
インターンシップで得たもの、苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。
複数のイベント案件を同時進行で丁寧に進めることができたという自分の強みに気づきました。一方で、受付業務で英語による予期しない状況にうまく対処できず、自分一人で解決しようとしてしまう傾向があることに気づきました。この経験から、適応力とは個人の能力だけでなく、必要な場面で周囲に助けを求め、チームとして最善の対応を判断する能力も含まれることを学びました。
インターンシップ企業の職場環境を教えてください。
6人の社員さんと、私を含む4人のインターン生と共に主な業務を担当していました。面接の段階から皆さんが非常に親切で温かく接してくださいました。説明も、質問への回答も丁寧で明確でした。また、多様なイベント補助の貴重な機会をいただき、とてもありがたかったです。
日本と現地のSEKAIAオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
日本のオフィスの方には出発前から手厚くサポートしていただきました。渡英後も現地オフィスのお二人には生活面、ビジネス面、学習面と、大きなことから小さな相談まで親身に対応していただきました。おかげさまで安心して充実した生活を送ることができました
留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。
今後ますます有効活用させていただく予定です。
これからのキャリアにIBPの経験がどうプラスになりそうですか?また、就職活動ではインターンシップや課外活動などをどのようにアピールできそうですか?
現在就活中ですが、留学という事実だけではプラスにはならないことを痛感しています。その点、IBPは大学授業だけでなく、最後10週間のインターンシップが組み込まれているため、そこに至るまでに自信と英語力を身につける必然性を感じました。その適切な緊張感が、多くのことへの挑戦を促してくれました。その過程でいろんな人に出会えましたし、同時に自分の弱さや関心の深さを知り、それらを自分の特性として捉えることが、現在の就活の軸につながっています。
留学をふりかえり、ご自身にどのような変化がありましたか?成長したと思うところがあれば、その理由も教えてください。
この約1年間で、様々なバックグラウンドを持つ人々と接し、The Japan Societyで日本を海外から紹介する仕事に携わったことで、日本を外から見る視点を得ました。もちろん現地文化の豊かさと開放性と包容力も実感しました。しかし、それによって改めて鮮明に気づく、日本の文化、日本人の思考などの独特さに誇りを感じました。それは渡航前にはなかった考えです。
加えて、大学の授業数は多くありませんし、長期休暇も長いため一人の時間が増えます。その時間を趣味や好きなことに費やし、自分の考えを深掘りし、整理し、「自分はどのような人間なのか」を問い続けることができました。
留学中、一番の出会いは何ですか?
その日限りの出会いも、今も続いている関係も、期間を問わずどれも貴重で、今の自分の一部になっています。その中で特に印象的だったのが、現地で出会った日本人の友人です。留学中は日本人とはなるべく話さないようにすることももちろん勇敢で素晴らしいことだと思います。しかし、私の目標は様々な人に出会うことにあったので日本人にも多く出会いました。中でも同い年の友人とは日本人だからこそ感じる葛藤を共有し、励まし合って1年を走り抜けてきました。彼女のおかげでめげずに挑戦を続けていけたと思います。

留学中、苦労したことは何ですか?
比較的安定した精神状態で留学生活を終えましたが、継続的な課題は友人作りと英語を話す環境づくりでした。大学には半年で帰国する留学生が多く、人見知りの私にとって長期的な人間関係の構築は容易ではありませんでした。また行動を止めると急に時間が空くため、話す機会さえ失われます。モチベーションの継続は課題でしたが、周囲の人の力を借りながら自分を奮い立たせていました。
今後の目標、ビジョンなどを教えてください。
日本の文化を守り発展させていけるような業界、日本と海外をつなぐ架け橋となれるような業界を中心に、就職活動を進めていきたいと考えています。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
私は決して「留学向けの性格」ではありません。人見知りで、英語は高校から苦手で、お酒も派手なパーティーも得意ではありません。実際、留学生活もSNSで見かけるような煌びやかなものではありませんでした。
しかし、様々な人との出会いを通じて、一つひとつの経験が自分の中で色づいていきました。世界は広く似たような人も多くいます。1年で性格が劇的に変わるわけではありませんし、苦手であることは苦手なままでいい。むしろ重要なのは、それでも自分を受け入れ、他者を受け入れ、確実に前向きになれたということです。
一人ひとりの留学経験は異なり、その違いに価値があります。比較の対象ではなく、誰もが持つ独自の煌めきなのです。海外文化への好奇心、英語を話してみたいという素朴な動機、それが最も大切です。SNSで他者と比較してしまう時代だからこそ、少しでも海外に対して興味や好奇心があるなら、一歩踏み出して欲しいです。その先の皆さんだけの留学生活がきっとあることをお祈りしています。