大切なお子さまを、見知らぬ土地へ送り出す。その決断には、「もし急に病気になったら、誰が病院へ?」「学校で悩んだ時、日本語で相談できる人はいるの?」「親にはどのくらいの頻度で連絡が来るのだろう?」といった、尽きない不安が伴うことと思います。
留学生活は、日本では得られない成長の機会に満ちていますが、同時に予期せぬトラブルが起こる可能性もゼロではありません。この記事では、お子さまの留学を検討されている保護者の皆様へ向けて、現地サポートの最前線で活動するスタッフが、「いつ」「誰が」「何を」「どのように」行うのか、具体的なトラブル事例やデータ、緊急時の対応方法を交えて、そのリアルな役割を詳しくご紹介します。
数字で見る、高校留学のリアル。SEKAIAに寄せられる相談の内訳
まず、実際にどのようなご相談が多いのか、過去のサポート実績から見てみましょう。これは、留学生活で誰もが直面しうる課題であり、こうした小さなサインを見逃さないことが、大きなトラブルを防ぐ鍵となります。
【SEKAIA 高校留学サポート 相談内容割合(年間)】
- 第1位:ホストファミリーとの関係(35%)
具体例:「食事の量が合わない」「家のルールが厳しい」「会話が続かず気まずい」など、主に文化や生活習慣の違いからくる、小さなすれ違いに関する相談が最多です。 - 第2位:学業面の悩み(30%)
具体例:「授業のスピードについていけない」「課題の出し方がわからない」「友人作りに苦労している」など、学習環境への適応に関する相談です。 - 第3位:心身の健康問題(20%)
具体例:「ホームシックで食欲がない」「風邪をひいたが、どうしたら良いか」「部活で足を捻挫した」など、健康に関する相談です。 - 第4位:友人関係(10%)
具体例:「日本人同士で固まってしまい、英語を話す機会が少ない」「現地の生徒の輪に入れない」など、交友関係の悩みです。 - 第5位:その他(5%)
具体例:「バスの乗り方がわからない」「お小遣いを使いすぎてしまった」「スマホを紛失した」など、日常生活全般の困りごとです。
このデータが示すのは、留学生活では約9割のお子さまが何らかの壁に直面するということです。だからこそ、深刻化する前に気軽に相談でき、迅速に対応する現地スタッフの存在が不可欠なのです。

【ケース別】「もしも」の時、現地スタッフはこう動く!緊急時の対応フローと保護者様への連絡
では、実際にトラブルが発生した際、現地スタッフはどのように動き、保護者の皆様とはどのように連携するのでしょうか。3つの具体的なケースでシミュレーションしてみましょう。
ケース1:緊急の病気「深夜に腹痛を訴え、虫垂炎の疑いで緊急搬送」
- 【発生】深夜2時:生徒から緊急連絡
お子さまから「お腹がものすごく痛い」と、24時間対応の緊急用携帯電話に連絡が入ります。 - 【初動】深夜2時30分:スタッフが駆けつけ、病院へ
電話で症状を確認し、緊急性が高いと判断。すぐに現地スタッフが車でホストファミリー宅へ駆けつけ、救急病院へ付き添います。 - 【保護者様への第一報】深夜2時35分:国際電話で状況報告
病院へ向かう車の中から、日本の保護者様へ国際電話で第一報を入れます。「現在、〇〇病院へ向かっています。意識ははっきりしており、会話もできますのでご安心ください」と、まずは正確な状況をお伝えし、ご安心いただくことを最優先します。 - 【病院での対応】深夜3時〜:通訳と手続き代行
医師の診断(この場合「急性虫垂炎の疑いで緊急手術が必要」)を日本語で通訳。保護者様とは電話を繋いだまま、手術の同意手続きや保険会社への連絡などを代行します。 - 【経過報告と解決】手術中〜術後
手術が無事終了したことを速やかにご報告。入院中の身の回りのサポートはもちろん、学校への連絡も行い、退院まで責任を持って付き添います。保護者様には、お子さまの様子を写真なども含め、メールやLINEでご報告します。これ以外にも体調の回復に向けたフォローだけでなく、期せずしてお休みすることとなった学校との連携や、学業遅れによる不安感の解消をするために、体調が戻った後もしばらくは様子を見ながらサポートすることにしています。
ケース2:メンタルヘルス「深刻なホームシックによる不登校」
- 【兆候の発見】月1回の定期面談にて
現地スタッフが「最近、元気がないね。何かあった?」と声をかけたところ、お子さまが「学校に行きたくない。日本に帰りたい」と涙ながらに打ち明けます。 - 【状況のヒアリングと共有】面談後すぐ
まずは本人の気持ちをすべて受け止め、じっくり話を聞きます。その上で、「この状況を乗り越えるために、日本の保護者様にも協力してもらえないかな?」と提案し、ご本人から許可を得て、保護者様へご連絡します。 - 【保護者様との連携】電話とメールにて
「現在、お子さまは精神的に少しお疲れのようです」と状況をご説明。日本でのご様子や好きなこと、性格などを詳しくお伺いし、現地スタッフと保護者様で「応援チーム」として、今後の対応策(例:週1回のビデオ通話時間を設ける、日本から好きなものを送ってもらう等)を一緒に考えます。 - 【解決へのアプローチ】1〜2ヶ月間
学校のカウンセラーと連携し、負担の少ない時間割を組んだり、本人の興味があるクラブ活動への参加を促したりします。進捗状況は保護者様へメールでご報告。小さな変化や成長を共有し、一緒に見守っていきます。
ケース3:ホストファミリーとの関係悪化「文化の違いから、家を飛び出してしまう」
- 【発生】夜9時:ホストファミリーから緊急連絡
「家の門限のことで口論になり、お子さんが家を飛び出してしまった」と、ホストファミリーから現地スタッフへ連絡が入ります。 - 【安否確認と保護者様への連絡】夜9時15分
すぐにお子さまの携帯へ連絡し、まずは身の安全を確保(例:「近くのカフェにいる」などを確認)。その後、保護者様へお電話し、「現在、お子さまは安全な場所にいることを確認しました。これからスタッフが直接会いに行き、話を聞いてきます」と、状況と今後の動きをご説明します。 - 【仲裁とクールダウン】夜10時
スタッフがお子さまの元へ行き、まずは冷静に話を聞きます。その後、一旦スタッフが提携している緊急滞在用の家庭へお子さまを保護し、その日はそこで過ごしてもらいます。 - 【解決への話し合い】翌日
翌日、スタッフが間に入る形で、お子さまとホストファミリー双方の言い分を聞き、話し合いの場を設けます。文化的な誤解やコミュニケーション不足が原因であることがほとんどのため、お互いの気持ちを整理し、関係修復を目指します。状況によっては、保護者様のご意向も確認の上、ホストファミリーの変更も迅速に行います。

いかがでしたか?トラブルは、お子さまを大きく成長させる貴重な機会にもなり得ます。しかしそれは、「いつでも頼れる大人が、すぐそばにいる」という絶対的な安心感があってこそです。私たちの役割は、お子さまの挑戦を陰で支え、保護者の皆様の「現地の目」となり、心をつなぐ架け橋となることです。
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*この記事は SEKAIA の留学コンサルタントの藤田(JAOS 認定カウンセラー)が監修しています








