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オーストラリアの就労ビザとは?オーストラリア大学留学経験者が解説

G’day mate!皆さんこんにちは、オーストラリアに大学留学していたジュンナです🐨
これまでブログでは「GPA」や学業面についてお話ししてきましたが、実際に留学を経験した方の中には「卒業後もオーストラリアで働いてみたい」と考える人も多いのではないでしょうか。私自身も大学生活の後半は就職活動や将来設計を考える中で「就労ビザ」という言葉を耳にする機会が増えました。オーストラリアの就労ビザは種類が多く、一見複雑に見えますが、GPAや専攻、職歴など、留学中の努力と十分な計画性が将来に直結する大切な要素でもあります。今回は、そんな「オーストラリアの就労ビザ」の基礎について、前編として整理してみたいと思います。

目次📌

  1. オーストラリアの就労ビザとは?基本の仕組みを解説
  2. 代表的な就労ビザの種類
  3. 申請のために必要な条件・準備するもの
 

1. オーストラリアの就労ビザとは?基本の仕組みを解説

オーストラリアで働きたい!!と思ったとき、まず避けて通れないのが「就労ビザ」です。就労ビザとは、外国人がオーストラリア国内で合法的に働くことを認める許可証のこと。観光ビザや学生ビザとは違い、「就労を目的」として取得するため、働ける内容や期間、条件が細かく決められています。

私自身、学生ビザで滞在していた時はアルバイトができましたが(※学生ビザでは2週間で48時間までの労働が可能)、卒業後に「もし本格的にオーストラリアで働くとしたら…?」と考えたとき、この就労ビザの仕組みをしっかり理解しておく必要があると実感しました。

 

ビザの目的と背景

オーストラリアの就労ビザ制度は、国の「労働市場の補完」を目的としています。つまり、国内で不足しているスキルや人材を海外から受け入れることで、社会全体の成長や多文化共生を支える仕組みです。たとえば、看護師やITエンジニア、教育関係など、専門性の高い職種は「移民リスト(Skilled Occupation List)」に掲載されていて、就労ビザの申請がしやすいのが特徴です。

 

学生ビザ・就労ビザ・永住ビザの違い

ここでよく混同されやすいのが、学生ビザと就労ビザの違い

  • 学生ビザ:学業が主目的。一定時間までアルバイト可能(週48時間まで)。
  • 就労ビザ:就労が主目的。フルタイム・パートタイム等で働けるが、職種やスポンサーなど条件がある。
  • 永住ビザ:滞在・就労・教育などすべてが制限なく可能。安定したキャリアや生活を築く人が目指すゴール。
 

このように、ビザの種類ごとに「何が目的なのか」が大きく違います。特に就労ビザは、学生から次のステップに移行するための橋渡しのような存在だと感じます。

就労ビザを持つとできること

代表的なビザとしてTSSビザ(482)と呼ばれるものがあります。それを取得すると、基本的にフルタイムで働けます。これが学生ビザと最も大きな違い。さらに、雇用主(スポンサー企業)がサポートしてくれるので、職種や業界によっては将来的に永住権取得につながるルートになることもあります。ただし、自由にどんな仕事でもできるわけではありません。多くのTSSビザは「スポンサーが決まっている企業」や「特定の職業リストに入っている仕事」に限られるため、計画性が必要です。

 

留学生にとっての「就労ビザ」

留学中は「とりあえずアルバイトができればいい」と思いがちですが、卒業後にオーストラリアで働くことを考えている人にとっては、この就労ビザの理解が必須です。私も周りの留学生と話していて、「せっかくGPAを頑張って上げても、ビザの条件を満たさなければ働けない」という現実を知りました。学業や経験と同じくらい、ビザの情報収集や準備がキャリアの鍵になるのです。

 

2. 代表的な就労ビザの種類

オーストラリアには数多くのビザが存在し、名前も数字もややこしい!と感じる方が多いと思います。私自身も混乱した一人で、学生時代に調べてみて「こんなに種類があるの!?」と驚いた記憶があります。ここでは、留学生や卒業後に働きたい方が特に知っておくべき代表的な就労ビザをわかりやすく整理してみました。

 

482番 就労ビザ(Temporary Skill Shortage Visa, TSS)

通称「スポンサービザ」と呼ばれるのがこの482ビザ。オーストラリアの企業が「この人材を採用したい」とスポンサーになることで申請できる就労ビザです。

  • 特徴:フルタイムで就労可能。
  • 有効期間:2〜4年(職種やスポンサー条件による)。
  • 条件:スポンサー企業からの雇用契約が必要。職種は「Skilled Occupation List」に含まれている必要あり。
 

つまり、誰でも取れるわけではなく「雇用主から選ばれる」ことが最初のステップです。私の周りでは、T業界や看護系など専門スキルを持つ人が取得していました。将来的に永住権(PR)に切り替えるステップにもつながるビザです。

 

485番 卒業生ビザ(Temporary Graduate Visa)

留学生が一番関心を持つのがこの485ビザ。オーストラリアの大学や専門学校を修了した卒業生に与えられる、いわば「卒業生ビザ」と呼んでいます。

  • 特徴:学業を修了したあとにフルタイムで働ける。
  • 有効期間:通常2〜4年(学位や専攻、地域によって異なる)。
  • 条件:学歴要件(Bachelor以上や特定のDiploma)、英語力の証明(IELTSやPTEなど)。
 

このビザの最大の魅力は、スポンサーが不要な点。つまり、自力で仕事を探して就労経験を積めます。私の周りでも「まずは485で実務経験を積んでから、スポンサーや永住権を目指す」という流れが多かったです。学生時代から就活を意識していると、この485を有効に活用できると思います。例えば、自分が目指したい業界や領域の企業にインターンシップをするなど!このビザは比較的簡単に申請出来ますし、受理もしやすいです。

 

417番 ワーキングホリデービザ(Working Holiday Visa)

「就労ビザ」という枠組みの中で、卒業ビザと同じく比較的カジュアルに申請できるのがワーキングホリデービザ。

  • 特徴:観光・就労・就学をバランスよく体験できる。
  • 有効期間:1年(条件を満たせば最大3年)。
  • 条件:18〜30歳(国によっては35歳まで)。
 

このビザの強みは「柔軟さ」。どんな仕事でも基本的に就労可能で、短期的にお金を稼ぎながらオーストラリア生活を満喫できます。ただし、同じ雇用主のもとで長期的に働くのは制限があるので「キャリア形成」よりも「海外経験」に向いています。

 

永住権につながる Skilled Visa 系列

もう一歩進んでキャリアを安定させたい人にとって注目なのが、Skilled Visa(技術独立ビザ)です。

  • 特徴:スポンサー不要。自分のスキルや経験に基づいて申請可能。
  • 代表例:189番(技術独立)、190番(州スポンサー)、491番(地方スポンサー)。
  • 条件:職種がリストに入っていること、年齢制限(通常45歳以下)、英語力や職歴の証明が必要。
 

これはかなりハードルが高いですが、取得できれば永住権に直結するので「オーストラリアに根を下ろしたい」という人にとっては最終ゴールの一つです。

 

留学生にとってどのビザが現実的?

実際に留学して感じたのは、「就労ビザの選択肢はあるけど、現実的に取れるかどうかは人によって大きく違う」ということ。

  • 大学卒業後 → 485卒業生ビザで実務経験を積む
  • 専門スキルを活かす → 482スポンサー付きビザでキャリア継続
  • 長期的な定住を目指す → Skilled Visa 系列に挑戦
 

このような流れが一般的だと思います。私の友人でも、まず485で働き、その職場での評価を得て482につなげ、さらにPRを目指していた人がいました。

こうして見ると「就労ビザ」とひとことで言っても、目的や条件によって種類が大きく異なります。ワーホリで経験を積むのもよし、卒業生ビザでキャリアの土台を築くのもよし、スポンサー付きで安定を狙うのもよし。大切なのは「自分のキャリアに合ったビザを選ぶこと」です。

 

3. 申請のために必要な条件・準備する書類

「スポンサービザを取るのは難しい」と耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。私自身、留学中や卒業間近に将来を考えたとき、ビザがどれだけキャリアに直結しているかを強く意識しました。実際、就労ビザを取得するにはいくつかの条件があり、準備の有無でその後の可能性が大きく変わってきます。ここでは、代表的な条件と、私が周囲や経験から学んだ「準備の工夫」を整理してみました。

 

職種の適合(Skilled Occupation List)

就労ビザを申請するうえでまず大前提となるのが、自分の職種がオーストラリアで求められているかどうか。オーストラリア政府は「Skilled Occupation List*」というリストを定期的に更新しており、IT、看護、教育、建築などの専門職が多く掲載されています。逆にリスト外の職種では、たとえ経験があってもビザの対象外になるケースもあるのです。

* Skilled Occupation Listは随時更新されるので、どのような職種が載っているか、最新のものはご自身でご確認ください。

私の周囲でも、Social Workerといって社会福祉専攻の友人はスポンサーを見つけやすかったのに対し、人文系専攻の学生は「まず485卒業生ビザで経験を積んでから」という流れが見受けられました。専攻と職種の関連性は想像以上に重要です。

英語力の証明

就労ビザでは一定の英語力を証明する必要があります。代表的なテストは以下の通りです:

  • IELTS(全体で6.0〜7.0以上が目安)
  • PTE Academic
  • TOEFL iBT
 

ビザの種類によって必要スコアは異なりますが、職種が専門的であるほど高い英語力が求められる傾向があります。

 

学歴・職歴の要件

ビザの種類によっては、学歴や実務経験の証明が必要になります。

  • 485卒業生ビザ → オーストラリアで一定の学位(Bachelor以上など)を修了すること。
  • 482スポンサー付きビザ → 学歴に加え、関連職種での実務経験が求められる。
 

スポンサー(雇用主)のサポート

特に482ビザでは、スポンサーとなる企業の存在が欠かせません。雇用主が「この人を雇いたい」と申請して初めてビザが有効になるからです。

私の周りでも、就活時に「スポンサー可能な企業かどうか」を事前に確認して応募している人が多くいました。企業によってはスポンサー制度に慣れておらず、手続きを断られることもあるので注意が必要です。

 

▶まとめ

いかがでしたでしょうか?前編では就労ビザとはそもそも何か、また取得に欠かせない4つ「学歴・英語力・職歴・スポンサー」をご紹介しましたが、どれも一朝一夕には揃いません。だからこそ、学生時代から少しずつ準備することが未来の可能性を広げるカギになります。私自身も、周りの体験を見て「準備の早さ」がどれだけ大切かを実感しました。後編では、実際に準備する時や、申請する際のステップ、取得後に広がる具体的な選択肢について詳しくシェアしていきたいと思います。

 

*オーストラリアのビザの情報は随時変わることがございます。
最新情報は、オーストラリアの移民局のホームページをご確認ください。

 

#ジュンナのオーストラリア大学留学体験記

この記事はSEKAIAの留学コンサルタント吹中(JAOS認定カウンセラー)が監修しています。

ライター:ジュンナ
高校生の時にアデレードの高校へ留学のため渡豪。
高校卒業後はクイーンズランド大学へ入学し、Bachelor of Artsの学位を取得。
SEKAIAにてオーストラリアの大学留学に役立つ情報を執筆中。
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