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永住権につながる就労ビザとは?オーストラリア大学留学経験者が解説

G’day mate!皆さんこんにちは、オーストラリアに大学留学していたジュンナです🐨 オーストラリアでの生活を経て、「いつか現地で働いてみたい」と思うようになった方も多いのではないでしょうか。前編では就労ビザの基本や種類について解説しましたが、後編ではいよいよ「実際のステップ」と「リアルなキャリアの道」に迫ります。
就労ビザは条件が多く難しそうに見えますが、正しい準備と情報を知っておくことでチャンスを広げることができると個人的に思っています。今回は、留学生がどんなルートで就労ビザを取得しているのか、そして実際に働くうえで知っておきたいポイントを現地で見聞きした経験も交えながらお伝えしていきます。

目次📌

  1. スポンサー付き就労ビザ(Skills in Demand 482)の申請ステップとポイント
  2. 独立移民ビザ(Skilled Visa 189/190)の流れと必要条件
  3. ビザ取得後は?
 

1. スポンサー付き就労ビザ(Skills in Demand 482)の申請ステップとポイント

オーストラリアで「現地就職したい!」と考える方の多くが、調べていく中で必ず聞くのがスポンサー付き就労ビザだと思います。
前編でも少し触れましたが、このビザは、オーストラリアの企業が海外の人材を「スポンサー」として雇用し、そのサポートを受けて働くことができる仕組みです。つまり、企業があなたのスキルを認めて「うちで働いてほしい」と正式にサポートしてくれる、いわば“信頼の証”のようなビザです。

前編では、Temporary Skill Shortage Visaとご紹介していましたが、2024年12月からは新しく「Skills in Demand 482」に移行され、より柔軟で人材を受け入れやすい制度へと変わったようです。これは、人手不足が深刻な職種で優秀な海外人材を積極的に採用できるようにするための仕組みです。

 

❖ ステップ①:スポンサー企業を見つける

まず一番大事なのが、「スポンサーになってくれる企業」を見つけること!
企業は政府から正式に「Standard Business Sponsor(SBS)」として承認を受けていなければなりません。つまり、誰でもスポンサーになれるわけではなく、一定の審査(事業実績や雇用慣行のチェックなど)をクリアした企業だけが登録されています。

もし企業がまだスポンサー登録を持っていない場合は、まず企業自身が申請手続きを行う必要があります。

💡ポイント:求人の探し方

スポンサーを探す際は、求人サイト(Seek、LinkedInなど)で「482 sponsorship available」や「visa sponsorship」 といったキーワードを検索してみる方法があります。


 

❖ ステップ 2:ノミネーション(職務推薦)申請

スポンサー企業があなたを推薦(ノミネーション)する段階です。このとき、次の条件が問われます:

  • ノミネーションされる職務が CSOL※に含まれている職種 であること。
  • 推薦する職務に対して市場給与水準(market salary rate)を企業が支払うこと。
  • 労働市場テスト(Labour Market Testing)を実施し、オーストラリア国内の候補者を十分に検討したことを示すこと。

※「Temporary Skill Shortage Visa」が「Skills in Demand」ビザへ移行したのと同時に職業リストも 「Skilled Occupation List」から「CSOL(Core Skills Occupation List)」に変更になりました。

ノミネーションが承認されると、次の申請フェーズへ進める状態になります。

 

❖ ステップ 3:SID 482 ビザ申請(個人申請)

ノミネーションが承認されたら、あなた自身がビザ申請をします番です!このとき必要な要件は以下です:

  • ノミネーションされた CSOL 職種での関連経験・スキル
  • 英語能力の証明(IETLSやPTEなど)
  • 健康診断と品行証明(無犯罪記録等)
  • 学歴証明・職務経歴・推薦状などの書類
  • 申請時点でリスト入りしている CSOL 職種であること
 

申請はオンライン(ImmiAccount)で行います。申請後、追加資料要求(Request for Information)が来ることもありますので、余裕をもって準備しましょう。

 

❖ 有効期限・永住権ルート

SID 482 ビザの滞在期間はストリームによって異なりますが、通常は最長で4年間となります⏳ 。同一企業で一定期間勤務した後には、ENS 186 ビザ(Employer Nomination Scheme)の “Direct Entry” や “TRTストリーム” を通じて永住権へ切り替えるルートが用意されています。最近では、CSOL に含まれる職種が増えており、この ENS ルートへのアクセス要件を満たすケースも多く見られるそうです。ただし、ビザの期間や条件は複雑ですので、申請前に必ず最新情報を確認し、規定を遵守することが重要です!

私が実際に感じた注意点として、周囲から「これまで業界で通っていた職種がリストから外れた!」という声が多く上がっていました。また、求人広告に “sponsorship” と記載されていても、CSOL の適合性を確認せずに応募すると不採用になることが少なくありません。さらに、書類の英訳や認証が不十分だと、ノミネーションやビザ申請の過程で問題が生じやすくなります。

 

2. 独立移民ビザ(Skilled Visa 189/190)の流れと必要条件

オーストラリアで「スポンサーに頼らず、自分のスキルで永住権を目指したい!」という人にとって、有力な選択肢が Skilled Independent Visa(サブクラス 189) や Skilled Nominated Visa(サブクラス 190) です。これらは、スキルとポイント(年齢、英語力、学歴、職歴など)で評価される制度で、スポンサーなしでも申請できるという点が大きな魅力です。ただし、制度改正の流れもあり、職業リストは新しくCSOL(Core Skills Occupation List) などに整理され、自分の仕事がリストに含まれているかなどの適合性がより重要になっています。以下、189 / 190 の基本構造とステップ、注意ポイントを見ていきましょう。

 

❖ 189と190の違い

  • 189(Skilled Independent)
    技術独立ビザと呼ばれるもの。スポンサー不要、州・企業のノミネーションなしで申請可能。オーストラリア中どこでも居住・就労できる永住ビザ。
  • 190(Skilled Nominated)
    よく州ビザと呼ばれているビザ。州または領地からの指名(Nomination)が必要。ただし、指名を受けることで追加ポイントを得やすい。州にコミットする義務が一定期間発生することが多い。
 

❖ 申請ステップ

留学生が一番関心を持つのがこの485ビザ。オーストラリアの大学や専門学校を修了した卒業生に与えられる、いわば「卒業生ビザ」と呼んでいます。

  1. 職業を CSOL等の職業リストで確認
    まず最初にやることは、自分の職業が CSOL または対応する職業リストに含まれているか確認すること!含まれていなければ申請することは出来ません。またリストは政府によって調整が入るので、申請する前は必ず最新のリストを確認することが大切です。
    参考:職業リスト
  2. Expression of Interest(EOI)を提出
    SkillSelect という政府のオンラインプラットフォームで、EOI(あなたの申請意欲を示す情報)を提出します。このEOIには、学歴・職歴・英語力・希望職種などを入力し、ポイントが算出されます。
  3. 招待を受け取る
    EOI を提出してプールに入ると、ポイント上位者から順に招待状が届きます。
    招待が来たら、60日以内に正式なビザ申請を行う必要があります。1つ注意点として、EOIを出したからといって必ず招待が来るわけではないそうです。というのも、ポイントが他の申請者より高いかどうか、職業の需要度、州指名(190を狙う場合)などが影響するからだそうです。
  4. ビザ申請と審査
    招待を受けた後、必要書類を揃えてビザ申請します。健康診断、無犯罪証明、英語能力証明などが必須です。
 

あとは以下に189、190ビザに共通している最低ポイント数と必要要件をまとめています✅

  • ポイント基準(最低 65 点):年齢、学歴、英語力、実務経験、州指名の有無などでポイントが加算されます。
  • 年齢制限:招待時点で 45 歳未満であること。
  • 英語力:Competent English(例:IELTS 各モジュール 6.0 以上または同等スコア)など。
  • 健康・品行要件:健康診断、警察証明の提出が必要。


 

3. ビザ取得後は?

ビザを取得した後は、働き方の選択肢がぐっと広がります✨たとえば、482ビザ(スポンサー付き就労ビザ)で数年間働き、実務経験を積んだのちに189(技術独立)や190(州スポンサー)ビザへステップアップし、永住権を目指すケースが多くあります。オーストラリアでは学歴よりも「実績」や「スキル」を重視するため、働きながらのキャリアアップが現実的に叶うのが魅力です。また、189や190ビザを取得すると雇用主のスポンサーに縛られないので、職種や勤務地を自由に選べるのも大きな魅力。地方に移住して地域密着のキャリアを築く人もいれば、都市部で専門職として働き続ける方色々だと思います

 

▶まとめ

いかがでしたでしょうか?就労ビザについて、調べれば調べる程色んな情報があって最初は戸惑うこともしばしばあるかと思います。でも実は「自分のスキルをどう活かしたいか」を明確にすることで道が開けると私は思います。スポンサー付きで現地経験を積む人、スキルを磨いて永住を目指す人──どんな道でも、挑戦する価値があります。ビザは“ゴール”ではなく、新しい働き方を叶える“スタートライン!!

なお、ビザ関連情報は随時変更になる可能性があるので、最新情報はご自身でオーストラリアの移民局のWEBサイトをご参照ください。

参考サイト:オーストラリア移民局HP

 

#ジュンナのオーストラリア大学留学体験記

この記事はSEKAIAの留学コンサルタント吹中(JAOS認定カウンセラー)が監修しています。

ライター:ジュンナ
高校生の時にアデレードの高校へ留学のため渡豪。
高校卒業後はクイーンズランド大学へ入学し、Bachelor of Artsの学位を取得。
SEKAIAにてオーストラリアの大学留学に役立つ情報を執筆中。
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