G’day mate!こんにちは、オーストラリアのクイーンズランド大学(UQ)に留学していたジュンナです🐨
クイーンズランドと聞くと、明るい日差し、青い空、開放的なキャンパス──そんなポジティブな留学生活を思い浮かべる人が多いかもしれません。私自身も、大学留学を決めたときは「きっと楽しくて充実した毎日が待っている」と思っていました。でも実際の大学生活は、想像とは少し違うスタートでした。私がクイーンズランド大学(UQ)に入学した1年目は、ちょうどコロナ真っ只中。授業はすべてオンライン、友達もできにくく、慣れない英語環境の中で、気づかないうちに心が疲れていきました。この前編では、あまり語られることのない「留学中のメンタルヘルス」について、UQでのリアルな体験をもとに、正直にお話ししたいと思います。
目次📌
1. 「楽しいはずだった大学留学生活」が始まらなかった理由
オーストラリアのクイーンズランド州にあるクイーンズランド大学に通うことを決めた2021年。高校時代にもオーストラリア留学を経験していた私は、正直に言うと「大学留学はそこまで不安じゃない」と思っていました。英語環境で生活したこともあるし、文化の違いも知っている。初めて海外に行く留学生よりは、きっと余裕があるはずだと能天気に夢のキャンパスライフを楽しみにしていました。しかし、UQでの大学生活が始まって、私は思いがけない違和感を抱えることになります。それは、「慣れているはずの場所なのに、なぜか心が追いつかない」という感覚でした。
特に大きかったのが、大学1年生がちょうどコロナ禍と重なり、最初の半年間はほぼ完全オンライン授業だったことです。高校留学のときは、毎日学校に通い、クラスメイトと顔を合わせ、ホストファミリーと会話する「人との接点」が自然とありました。でも大学では、授業はZoom、カメラオフが当たり前、発言する人はいつも同じ数人。誰が同じ学部で、同じクラスなのかも分からないまま、時間だけが過ぎていきました。画面越しに教授の声を聞きながら、「私は今、本当に留学しているんだろうか?」と感じたこともあります☁️外に出ればクイーンズランドの明るい日差しがあって、空はどこまでも青いのに、心の中はなぜか曇っている。そんなギャップに戸惑いました。
さらに、高校留学と大学留学の大きな違いは、「守ってくれる人の存在」です。高校では先生やホストファミリーが気にかけてくれますが、大学では基本的にすべて自己管理。最初は誰も「大丈夫?」とは聞いてくれませんでした。授業についていけなくても、孤独を感じていても、それを表に出さなければ気づかれない環境でした。「高校留学を経験しているのに、こんなことでしんどくなるなんて」そう思って、自分を責めてしまったこともあります。でも今振り返ると、それは決して弱さではなく、環境があまりにも特殊だったからだと思います。
- 初めての大学生活
- 初めてのオンライン留学
- 先が見えないパンデミック
- そして、頼れる人が近くにいない生活
これらが重なれば、どんな人でも心が揺れるのは自然なことです🌱でも、この章で伝えたいのは、「留学経験がある=メンタルが強い」わけではないということ。経験者でも、慣れていても、環境が変わればまた別の悩みが生まれます。だからこそ、これから留学を考えている人には、「しんどくなる可能性がある」という事実を、ネガティブではなくリアルな情報として知っておいてほしいと思っています。
2. オンライン授業が心に与えた影
大学生活が本格的に始まるはずだった1年目。
私がUQに入学したタイミングは、ちょうどコロナが流行っていた時期で、授業はオンライン。キャンパスに通い、友達を作り、教授と直接話す――そんな「大学留学のイメージ」は、画面の向こう側に置き去りにされました。
住んでいたのは Scapeという学生寮。本来は2人部屋なのですが、渡航制限の影響で入居者が少なく、私は1人でその部屋を使っていました。一見すると「ラッキー」に聞こえるかもしれません。でも実際は、人と話さない日が何日も続く生活でした。
朝起きて、ベッドの横にあるデスクでZoomを開く。授業が終わったら、同じ部屋で課題をして、気づけばもう夕方。外に出る理由も、誰かと会う約束もない。ドア一枚隔てた外の世界が、どんどん遠く感じていきました。正直に言ってしまうと……生活リズムはかなり崩れました。
あとは、部屋にはテレビがついていて、勉強が終わると自然とNetflixをつける毎日。「1話だけ」のつもりが、気づけば深夜。自炊する気力もなく、UberEatsを頼む回数も増えていきました。外出もしない、運動もしない、でも食べる。そんな生活を続けた結果、体重は約10キロ増加!!これは本当に恥ずかしいけれど、当時の私のリアルです。
でも一番つらかったのは、体型の変化よりも心の変化でした。高校時代にもオーストラリア留学を経験していた私は、「海外生活には慣れている」と思っていました。英語も、文化も、ある程度知っている。だからこそ、こんなにも気持ちが沈んでいく自分に戸惑ったんです。当時のブリスベンは、シドニーやメルボルンほど厳しくはなかったものの、クラスターが出るたびにロックダウンや行動制限が入り、先の見えない不安が常にありました。
「いつ普通の大学生活が始まるんだろう」「このまま1人で大丈夫かな」と、理由の分からないモヤモヤを抱えながら過ごす日々。楽しいはずの大学留学なのに、心はどこか置いていかれているような感覚でした。「大学留学なのに、私は何をしているんだろう」という焦り。楽しめていない自分を、どこかで責めていました。そんな中でもたまに、Scapeが主催するイベントなので外出することはありましたが、まだその時はマスク着用が必要だったりもしたので、他の学生の表情も見えにくく、「みんなも同じ状況下にいるんだよな…」と分かっていても、孤独は消えません。笑顔で話す必要もない分、感情を外に出す機会も減っていきました。今振り返ると、あの時の私は「怠けていた」のではなく、静かにメンタルが削られていたんだと思います。でも当時は、それに気づく余裕すらありませんでした。
3. 「自分だけじゃない」と気づくまで”
大学生活がオンライン中心になり、部屋にこもる日々が続く中で、私はずっと「しんどいのは自分だけなんじゃないか」と思っていました。高校時代にもオーストラリア留学を経験していたし、英語環境にも慣れているはず。それなのに気持ちが沈んで、やる気が出なくて、生活も乱れている。そんな自分を、どこかで責めていた気がします。
そんなある日、私が住んでいた学生寮 Scape で、久しぶりに対面イベントが開催されました。内容は、バスでみんなで Eumundi Markets に行くというもの。ブリスベン近郊では有名なマーケットで、当時はまだマスク着用が必須でしたが、久しぶりに「人と外に出る予定」ができたことが、正直少しうれしかったのを覚えています。当日は、久しぶりに寮のロビーに人が集まっていました。マスク越しでも分かる、少し緊張した空気。「あ、この子もずっと部屋にいたんだろうな」「みんな、久しぶりの外出なんだな」と、自然と感じました。バスの中では、最初はみんな静か。でも、スタッフが「どこから来たの?」と声をかけてくれて、少しずつ会話が生まれていきました。
印象的だったのは、マーケットを歩きながら何気なく交わした会話です。「オンライン授業、集中できないよね」「Uber Eats頼みすぎてやばい(笑)」——それらは、全部私だけだと思っていた悩みでした。私が10キロ太った話をしたら、「私も同じくらい増えたよ」と笑う子もいて、その瞬間、胸の奥が少し軽くなった気がしました。完璧に見えていた他の留学生たちも、実は同じように孤独を感じ、生活が乱れ、不安を抱えていたんです。英語力や留学経験の長さなんて関係なく、この状況自体が、みんなの心に影を落としていたんだと、そのとき初めて実感しました。
マーケットでは、屋台の匂いや人のざわめき、青空の下で久々に食べたお好み焼きがとても新鮮に感じられました!ほんの数時間の外出でしたが、「私は一人じゃない」と思えたことが、何より大きかったです。
この日をきっかけに、私は少しずつ人と話すことを意識するようになりました。無理に元気になろうとしなくてもいい。ただ、「同じ状況の人がいる」と知るだけで、心は少し楽になる。メンタルヘルスは、劇的に変わるものではないけれど、こうした小さな気づきの積み重ねで、ゆっくり回復していくものなのかもしれません。
▶まとめ
いかがでしたでしょうか?クイーンズランドの明るい日差しとは裏腹に、私の大学留学生活のスタートは、想像以上に静かで、孤独なものでした。高校時代にもオーストラリア留学を経験していたからこそ、「大丈夫だろう」「またあの時のようにやれるはず」と、自分に期待しすぎていた部分もあったと思います。でも、コロナ禍でのオンライン授業、外出制限、誰とも深く関われない日々の中で、少しずつ心は疲れていきました。
それでも、Scapeのイベントで外に出て、同じようにマスクをつけ、同じ空気を吸いながら楽しむ留学生たちと過ごした時間が、「自分だけじゃない」と気づかせてくれました。留学中に感じるしんどさや不安は、決して弱さではなく、環境の変化に真剣に向き合っている証拠だと思います。
後編では、そんな私がどうやって少しずつ自分の気持ちと向き合い、大学生活を立て直していったのか、そしてクイーンズランド大学で実際に利用できたサポートや、心が軽くなったきっかけについてお話ししていきます。今、留学中でしんどさを抱えている人にも、これから留学を考えている人にも、「一人じゃない」と伝えたいと思っています。
この記事はSEKAIAの留学コンサルタント吹中(JAOS認定カウンセラー)が監修しています。
ライター:ジュンナ
高校生の時にアデレードの高校へ留学のため渡豪。
高校卒業後はクイーンズランド大学へ入学し、Bachelor of Artsの学位を取得。
SEKAIAにてオーストラリアの大学留学に役立つ情報を執筆中。
廣瀬さんの書いた記事一覧は、#ジュンナのオーストラリア大学留学体験記 から他の記事も確認できます。
SEKAIA株式会社(SEKAIA Inc.)について
1989年創業、35年以上の実績を持つ留学・海外研修の企画運営企業です。2025年11月1日に「株式会社ICCコンサルタンツ」より社名を変更いたしました。
【主要プログラム】
- 大学・大学院進学: オーストラリア大学出願センター運営、マレーシア大学進学など。
- 高校留学: オーストラリア・ニュージーランド・カナダへの正規高校留学。
- IBPビジネス留学: ワシントン大学、サンフランシスコ州立大学、グリフィス大学、ウエストミンスター大学などと提携した、1年間のビジネス留学プログラム。
- AIP(エアライン留学): 航空業界を目指すための専門留学プログラム。
- 海外から日本への留学: 日本でのキャリア構築の為、海外学生・社会人向けに「Internship in Japan」を運営。
【認定・加盟】 JAOS(海外留学協議会)正会員 / 東京都知事登録旅行業第2-8694号

